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破獄

2017年4月12日放送[テレビ東京]

 

ストーリー

日本軍がハワイ真珠湾を攻撃した翌年の昭和17年6月深夜。秋田刑務所の独房に、天窓の枠にぶら下がる佐久間清太郎(山田孝之)の姿があった。
そのまま猛烈な懸垂力でガラス窓を押し開き脱獄してしまう。その犯行は東京・小菅刑務所の看守部長・浦田進(ビートたけ
し)の耳にも入る。前年まで小菅にいた無期懲役囚で、浦田が担当していた。青森でも破獄逃走をした危険人物だが、情に厚い浦田には従順だった。ところが脱獄から3か月後、佐久間が浦田の家に現れる。人間扱いしない秋田の看守を訴えてもらうため、浦田に会いに来たという。しかし隙をついて浦田が通報したことで再び刑務所に収監されることに…。
日本が戦争で苦戦に陥ったことを思い知った昭和18年。佐久間は網走刑務所へ送られる。さらに浦田も網走刑務所の看守長として転任が命じられる。網走に赴く前、浦田は娘の美代子(吉田羊)が働く図書館を訪れ、網走への転任を告げるが、二人の間にはどこか微妙な空気が流れていた…。

1カ月後、網走に着いた浦田は、看守部長・泉五郎(勝村政信)の案内で、視察窓を覗く。すると両手に錠をかけられた佐久間が、素手でむさぼるように食事をしていた。
所長・貫井千吉(橋爪功)は「絶対逃してはならない」と意気込むが、浦田は「生半可では勝てない」と、専任の野本金之助(中村蒼)と藤原吉太(池内博之)を呼び出す。ちょうど佐久間が油断している時間だという。案の定、佐久間の手錠がはずれているのを発見。佐久間は暴れるが、浦田に気づくと表情を変え素直に指示に従い出す。さらに浦田は佐久間が隠していた小道具を見つけ出し、網走での最初の脱獄は失敗に終わる。

青森で生まれた佐久間の初犯は昭和8年。雑貨屋商で盗みを働き、共犯者を助けるため家主らを殺害。無期懲役の判決を受けた。
経歴を振り返った浦田は、青森に住む佐久間の妻・光(満島ひかり)に会いに行く。「面会に来るか手紙を書いて欲しい」と懇願するが拒否されてしまう。かつて光は、父の借金で遊郭に売られ、その生活から抜け出せずにいた。そんな最中に出会ったのが、蟹工船の下働きをしていた佐久間だった。しかも「自由なされ」と会社から前借した大金を差し出され“この人は神様だ”と思ったという。だがそれが原因で佐久間もまた借金地獄に。佐久間のそばにいたい光は「早く戻ってきてほしい」と泣き叫ぶ。
光の言葉は、浦田に関東大震災の記憶を蘇らせた。ある理由ですぐに家に戻れなかった浦田が病院に駆け付けた時には、妻と息子は帰らぬ人に。幼い美代子も重傷を負っていた。「帰ってきて欲しかった!」…娘の言葉が胸に突き刺さる。
一方、網走では長びく戦争の影響で軍用道路が作られることに。受刑者が作業に駆り出されたため多くの看守が付き添い、残された看守の業務が重くなっていた。疲労困憊の野本は、佐久間の相変わらぬ態度に追い込まれ、浦田に思わず弱音を吐く。「負けるな野本。冬になればあいつは折れる」…浦田が言う通り、脱獄することなく冬を終えるが、その後迎える夏に、大きな異変が起きようとしていた―。

 

キャスト

ビートたけし
山田孝之
吉田羊
満島ひかり
橋爪功
勝村政信
池内博之
中村蒼
松重豊
寺島進
渡辺いっけい

 

DVD&Blu-ray

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